塗装屋のツバメ(南相馬市原町区)

2011年05月26日(木)

南相馬市の塗装屋、(有)原町美装です。

仕事の近況

昨日までは、(有)小谷津工務店様の現場、南相馬市原町区 I様邸 新築工事にて、外壁塗装を行いました。

本日からは、(有)佐藤建業様の現場で、南相馬市原町区 日立原町電子工業㈱様の、排水施設のタンク等の塗装をしております。

日立原町電子工業様は、原発事故の風評被害の影響で、工場の一部が山梨に移転するなど、ニュースにもなっていました。当社でも、何度も塗装をさせていただいておりますし、何よりここ原町区では大企業ですので、残念なニュースではあります。しかしながら、残って事業を続けている部署もあります。私たちの親戚の方も、原町の工場に残って頑張ってらっしゃる方がいます。移転して空いた部分に、新たなラインがやって来る事を願います。

ツバメの巣

  

原町美装の事務所玄関に、ツバメの巣が出来ました!

写真は左から、13日・19日・22日の様子です。

ツバメは10日にやって来ました。巣を作る場所を探して、事務所内に入って来たりもしました。(その時は、事務所壁に掛けてある「建設業許可」の看板の上が気に入ったみたいで、何度も止まっていました) 結局、玄関ドアの上、クギの打ってある場所に決めたようです。

作り始めの頃は、なかなか進みませんでした。原発事故の影響で、田んぼに水をはっていないので、田んぼの泥がなかなか無いのでしょう・・。そんな訳で、巣の材料がなかなか無く、一生懸命行き来して飛んでいるものの、なかなか巣は大きくなりませんでした。

しかし、毎日毎日、私たちが起きる前から働き始め、日が沈むまで、せっせせっせと泥や藁を運び、そしてついに完成しました!!

つがいのツバメが一生懸命働く姿、毎日少しずつ巣が大きくなっていく姿に、とても感動しました。

原町美装に、ツバメが巣を作るのは私が知る限り初めてです。「ツバメは幸福を運んでくる」と言いますが、こんな時だからこそ嬉しく、ツバメの姿に力をもらった感じです。




東電、企業向け補償説明会(南相馬市原町商工会議所にて)

2011年05月20日(金)

南相馬市の塗装屋(有)原町美装です。

本日、南相馬市原町商工会議所にて、東電の方がいらっしゃり、中小企業向け補償説明会がありました。

10時からの部と、13時半からの部があり、私は午前の部、主人は午前仕事だったものですから午後の部に出席して来ました。

ここでは、午前の部について書きます。

会場には、座れない方も大勢いらっしゃるほど、たくさんの人が説明を聞きに来ていました。

しかし、説明会の最後には半分の人が席を立って帰ってしまっていました。

東電の話に、がっかりしたからです。

「いつ仮払いがされるのか?」

「補償の範囲・期間は?」

「どのような手続きになるのか?必要な書類等は?」

私たちが聞きたかった質問に対して、東電サイドは「いま、話し合っているところです」「はっきりした事は言えません」「検討中です」の一点張り。

各具体的な質問に、はっきりした具体的答えを聞く事はまったく出来ませんでした。

会社のことで毎日悩み、一刻も早い仮払いが求めららる中、みな、今日の説明会で具体的な方向性が出るのではないか・・との思いで出席しましたが、結局中身がある話は何もなく、いったい何のために今日集まったのか・・苛立ちや落胆する出席者の声ばかりが聞こえて来ました。私もそうです。

南相馬市の各企業、原発の避難指示・屋内退避指示により、甚大な被害を受けました。今もまた、おそらくこれからも、放射能の問題と、そして大きな風評被害と戦っていかなければなりません。

原発事故後の営業損害で、資金繰りはどこも深刻です。補償は一刻も早いものを望みます。

そして、避難指示や放射能の問題により、多くの会社が、人材・顧客・仕事の出来るエリアを喪失しました。長年かけて築いてきたものを原発事故により奪われてしまいました。そしてその喪失は、今だけの問題ではなく、これからもずっと続く損害です。企業形態により、損害内容も多種多様です。東電には、幅広い補償範囲・補償期間を望みます。




南相馬市原町区にて、浴室の塗替え

2011年05月18日(水)

 

南相馬市の塗装屋(有)原町美装です。

今日は、南相馬市原町区K様貸家浴室塗替え工事について、書きたいと思います。

黒カビでかなり汚れた白壁。まずは、それらを全てはがしました。そして、下地材を塗りました。はがした壁は、一斗缶ひとつ分もありました。

 

その後、吹付けしたのが、下の写真です。天井も同様に吹き付けしました。見違えるような白になりました!撥水効果のある塗料なので、浴室でも10年間は持ちます。作業はこの後、テープやビニールなどの養生をはがします。

 

K様貸家では、浴室の他に、追加工事で玄関と物置屋根の塗装も御依頼いただきました。

写真は、錆止めを塗っている所です。今日、無事に作業も終わりました。どうもありがとうございました。

話題は変わりますが・・・、前回のブログでご紹介した「借上げ住宅」の件。18日の福島民報に記事が出ていたようです。福島民報3面左上です。「民間賃貸住宅を被災者が自ら確保したケースでも、県名義の契約に置き換えた場合は公費で助成する仕組みになっており、政府は当初予想していなかった「緊急時避難準備区域」内などでの入居にも適用する方針だ」と。どうか迅速な対応を願います。




南相馬市小高区からの避難について

2011年05月18日(水)

南相馬市の塗装屋(有)原町美装です。

今日、原発から20km圏内となっている、南相馬市小高区から避難して、現在は南相馬市原町区のアパートで生活している親戚を訪ねて来ました。

おじいさん、おばあさんから、ひ孫の代までの、6人家族です。日中は、子供は学校、若い人たちは仕事に行っているので、訪ねた時は、おじいさんとおばさんだけでした。

2人とも、アパート生活は初めて、とのことで、「鍵の掛け方も分からないし、借り物なので、とても気を遣う」と言っていました。また、ずっと小高区で生活して来たので、周りには知っている人も誰もおらず、電話もつないでないので誰とも話せずずっと家にいるので辛い、と話していました。

その家族は、20km圏内に避難指示が出た時、原町の避難所に来ました(その時は、避難所では大変だと思い、我が家にも泊ってもらいました)。その後、原発の水素爆発もあり原町区も危険かもしれないということで、郡山の避難所に行きました。その後、相馬の避難所に行きました。

働いてらっしゃる2人の職場が原町区だということもあり、相馬市や南相馬市鹿島区でアパートなど住める所を一生懸命探したそうですが、既にどこも一杯で、空いていなかったそうです。そこで、現在の原町区のアパートに住む事になりました。

しかし・・・、南相馬市の原町区のアパートでは、「民間住宅の借上げ」の対象にならない、というのです!福島県では、住宅の全壊などで住宅がない世帯や、原発事故による避難指示により避難している住民の住宅対策として、民間賃貸住宅に入居した避難住民の当該民間賃貸住宅を県との賃貸借契約に切り替え、借上げ住宅とする措置を取っています。

しかしながら、現状では、南相馬市原町区の物件は対象外だと言うのです。

南相馬市小高区から避難して、原町区に物件を借りている人は多いです。職場が原町区にある人が多いからです。

原発事故の避難指示によって同じ様に避難してきているのに、補助が出ないのはおかしいと思います。職場が原町にあるなどの理由で、原町区でしか生活できない人もたくさんいるのです。原町区以外で借りようと思っても、北に隣接する鹿島区や相馬市は既に物件は一杯になっています。南側は原発側ですから同じ様に避難地域ですし、東側は海、西側は飯館村で避難地域。原町区にしか借りる所はないのですから。

親戚のところを訪ねた後、避難所となっている原町第二中学校を訪ねました。仕事で大変お世話になっていた、小高区の建具屋さん夫婦が避難している、と、その親戚から聞いたからです。

建具屋さん夫婦は、とても喜んでくれました。ここで避難所は4か所目だそうです。仕事の依頼の電話もたまに来るそうですが、簡単な工具は持ってきているものの、機械は小高区の工場にあって、取りにも行けない状況だそうです。もし取りに行く機会があっても大きな機械なので置く場所もなく、どうしようかと思っている、とおっしゃっていました。

写真は、第二中学校2階の多目的ホールの様な場所。休憩スペースとなっている場所で、建具屋ご夫妻と談笑する母です。

帰り際、駐車場まで送って下さった奥様。「どうもありがとう」と涙を浮かべてくれた姿が忘れられません。




南相馬市のペンキ屋 今日の仕事と広報みなみそうま

2011年05月16日(月)

南相馬市のペンキ屋(有)原町美装です。

先週の土曜日に、N様貸家の外壁吹き付けも無事終わりました。

鮮やかな緑が青空に映えます。もとの色と同じ色を使っているのですが、塗替え前は大分色あせていましたので(前回のブログ写真)、塗替えしてとても見栄えするようになりました。気持ち良く入居していただけましたら、何よりです!

そして、今日からはまた新しい現場です。

ひとつは、大変お世話になっている(有)佐藤建業様からのお仕事で、原町区の納屋屋根のコールタール塗装です。

ふたつめは、前回のブログにも書きました、西タイル様からのお仕事で、原町区K様貸家浴室の壁と天井の塗替えです。

ご依頼、どうもありがとうございます。

ところで、今日久々に届いたものがあります。それがこれ。「広報 みなみそうま」です。

南相馬市民にはおなじみの、市の広報誌です。実は震災後、我が家には一度も届いていませんでした。南相馬市のHPからは見る事が出来ましたが、市民の中にはお年寄りも多く、パソコンで見られない人も多いと思います。毎月区長さんが配ってくれるこの広報誌は、震災前から市民にとって貴重な情報源で、楽しみにしてじっくり読む人が多いです。今日、区長さんが配りに来てくれ、私も嬉しく、久しぶりの感覚にホッとしました。




南相馬市の塗装屋 最近の仕事状況

2011年05月14日(土)

南相馬市の塗装屋(有)原町美装です。

今日ご依頼いただいたのは、浴室壁の塗替え。日頃からお世話になっている、南相馬市の西タイル工業様より、お話をいただきました。物件は貸家なのだそうですが、震災で避難してきて入居したい人がいるそうなのですが、浴室が黒カビで汚くなっているのだが、キレイになるか?とのお話でした。当社で、カビをしっかり落とし、撥水効果のある塗料を塗りますので、キレイにすることが可能です。

最近ではこのように、飯舘村や南相馬市小高区などの近隣の避難区域から南相馬市原町区に家を探している方、あるいは津波や地震で自宅がなくなってしまった、という方が貸家に入りたいので、補修や塗替えをして欲しい、というご依頼が何件かあります。

私たちは塗装会社として、また、地域に根差した原町美装として、地域の皆様のために、街のために出来る事を、精一杯やっていきたいと、強く思っています。

それでは、現在の仕事の状況についてご報告させていただきます。

原町区N様の貸家です。内部の天井、床、柱、壁、の塗替えが一昨日完了しました。

  

左から天井、床、壁です。天井と柱は、「木肌美人」という塗料を塗りました。日焼け止め効果がある塗料です。床は、ウレタンクリアを塗りました。壁は、珪藻土をコテ塗りしました。珪藻土には、消臭効果があります。

昨日は外壁に、ローラーを使って「シーラー」と呼ばれる下地材を塗りました。

本日は、ガンを使って、外壁の吹付けを行っています。




GW明け 原町美装と街の近況(南相馬市)

2011年05月10日(火)

南相馬市の塗装屋(有)原町美装です。

今週は、父の代からお世話になっているN様の貸家の補修をやらせていただいております。震災の津波で家を流された方が入居したい、とのことで、急ぎでやって欲しいとご依頼いただきました。入居を待っていらっしゃるお客様の事を考えると、一日でも早く入りたい気持ちだと思います。スピーディかつ丁寧に、やらせていただきます。

ところで、今回の震災後、地震保険の査定を受けられた方はいらっしゃいますでしょうか。菅野家の自宅にも、保険会社の方が訪ねて来ました。被害状況を確認したい、とのこと。

地震保険には、[建物]と[家財]があります。ここでは、[建物]について書きます。[建物]の損害の程度には「全損」「半損」「一部損」があります。「一部損」とは、地震による被害で主要構造部の損害の額が、その建物の時価の3%以上20%未満となった場合で、建物の地震保険の金額の5%が支払保険金となります。ちなみに、主要構造部とは、木造の在来軸組工法の場合ですと、柱・基礎・屋根・外壁が対象となります。(日本損害保険協会 地震保険についてのご案内パンフレットより)

我が家にいらっしゃった保険会社さんの話ですと、GWで南相馬にも大分人が戻って来ただろう、ということで、担当者で一斉に家々をまわったそうなんです。私もそうだったのですが、避難していたり、原発問題のことが心配だったりで、自宅の被害状況を未だ確認していない方も多いと思います。まだまだ大変な中、そこまで行かない方も大勢いらっしゃるとは思いますが、少しずつでも落ち着いて来た方は、地震保険の方に来てもらって御自宅を見てもらうのも、いいのではないかな、と思いました。

外壁のひび割れにつきましては、原町美装でも補修を行っております。落ち着いてからで構いません。いつでもどうぞ、お気軽にご相談下さい。

最後に、南相馬市原町区の街の様子も少し書きたいと思います。

昨日は、ヨークベニマル原町西店に行って来ました。GW明けて、人も大分戻って来た様子。スーパーの中では、久々に再会した方たちが、「どうしてた?」などと立ち話をしている様子が多く見られました。学校のジャージを着てお母さんと一緒に買い物をしている子供も多かったです。3時半頃だったので、おそらく、学校終って迎えに来てもらった後だったのでしょう。(南相馬市原町区の小中学生は、緊急時避難準備区域の外である南相馬市鹿島区の学校に行っています。例えば、原町三小の子供の例です。朝、まずは原三小に行きます。原三小から皆でバスに乗って鹿島の小学校に行きます。場所を借りているだけなので、生徒や先生は原三小のままです。)

写真は、ヨークベニマル原町西店の駐車場の様子と、店内の様子です。駐車場は車が多く停まっています。店内は、立ち話をする人の様子、レジで混み合っている様子です。

  




南相馬市 良いニュースと悩み事

2011年05月06日(金)

南相馬市の塗装屋、(有)原町美装です。

本日は、日頃からお世話になっている南相馬市の工務店、小谷津工務店さんの現場をやらせていただきました。仕事ができるのは、有り難い事です。

さて。本日、南相馬市のイオンが再開しました。イオンは、他店と比べて大きな店舗で、食料品の他にも、衣料品、子供もの、ペット用品から日用品、自転車、医薬品コーナーなど、品揃えが他店に比べて多い事も有り、南相馬市にとっては、大きな一歩となった気がします。

(南相馬市の商店事情は、地元の小さな商店さんが震災後も頑張って店を開いて下さっていました。その後、セブンイレブンが再開、最近になってフレスコキクチ、ヨークベニマルと再開しました。)

イオン内の他テナントは、やってる店もあれば閉まったままの店もありました。

テレビ局も何社も来て取材をしていました。おそらく、あまりの人の多さに驚いたのではないでしょうか。震災前の、普段の日曜日の混み具合よりも多いんじゃないか、と思われるくらいの人出で、とても賑わっていました。また,イオンには、おもちゃコーナーの脇に子供が遊べるスペースがあります。そこで遊んでいる子供が結構いました。また、ペットショップも入っているのですが、子犬もいたので、そこで犬を見て喜んでいる子供たちが大勢いました。

県外の方は、「緊急時避難準備区域なのに、大丈夫なのか?」と心配されるかもしれません。放射能が一番の心配でしょう。もちろん、私たちもそうです。最近の放射能の測定値は0,5マイクロシーベルトで落ち着いています。5月3日に、「原発事故と放射能の影響」ということで、県外から医師の方が2名いらっしゃり、道の駅南相馬で学習会がありました。私も行って来ました。国際放射線防護委員会(ICRE)のデータでは、1ミリシーベルト(年間)で、ガンの発生率は2万人に1人増えるそうです。南相馬市の今の数値で計算してみます。0,5マイクロシーベルト×24時間×365日=4380マイクロシーベルト   1000マイクロシーベルトが1ミリシーベルトですから、約4,3ミリシーベルト。多く見積もって、年間5ミリシーベルト浴びたとします。(これは一日中外に出ていたと考えた場合の計算です。)そうすると、先ほどのICREのデータで換算すると、2万人に5人ガンの発生率が増える、ということになります。実際は、一日中外に出ていることはないので、これよりも少なくなるはずですし、講師の先生のお話ではICREは厳しく基準を決めている、ということでした。

一方で、今とても悩んでいることがあります。それは、雑草の問題です。

暖かくなって来て、庭の雑草、畑や田んぼに草がどんどん伸びて来ています。放射性物質のうち、セシウムは土と結びつきやすく、雨が降っても表面に残ったままと言います。半減期も30年と長いです。あまり土をいじるのはよくない、ということで、草刈り出来ずに困っています。雑草を刈ったものを集めて置いておくと、放射能がそこから強く発せられると聞きますし、シートをかぶせてしまうと、シートの中に放射能がこもってしまって良くないと言います。燃やしても、セシウムは消えないので飛んでいく、とも言います。母は、放射能相談窓口に電話をかけて雑草や土をどうすればいいか聞いてみました。しかし返事は、「国でまだ対応が決まっていない」とのことでした。

セシウムのある表面の土を入れ替えるとか、削り取って国などでしかるべき処分をしてくれるなど、早急な対策をお願いしたいと思います。