南相馬市 良いニュースと悩み事

南相馬市の塗装屋、(有)原町美装です。

本日は、日頃からお世話になっている南相馬市の工務店、小谷津工務店さんの現場をやらせていただきました。仕事ができるのは、有り難い事です。

さて。本日、南相馬市のイオンが再開しました。イオンは、他店と比べて大きな店舗で、食料品の他にも、衣料品、子供もの、ペット用品から日用品、自転車、医薬品コーナーなど、品揃えが他店に比べて多い事も有り、南相馬市にとっては、大きな一歩となった気がします。

(南相馬市の商店事情は、地元の小さな商店さんが震災後も頑張って店を開いて下さっていました。その後、セブンイレブンが再開、最近になってフレスコキクチ、ヨークベニマルと再開しました。)

イオン内の他テナントは、やってる店もあれば閉まったままの店もありました。

テレビ局も何社も来て取材をしていました。おそらく、あまりの人の多さに驚いたのではないでしょうか。震災前の、普段の日曜日の混み具合よりも多いんじゃないか、と思われるくらいの人出で、とても賑わっていました。また,イオンには、おもちゃコーナーの脇に子供が遊べるスペースがあります。そこで遊んでいる子供が結構いました。また、ペットショップも入っているのですが、子犬もいたので、そこで犬を見て喜んでいる子供たちが大勢いました。

県外の方は、「緊急時避難準備区域なのに、大丈夫なのか?」と心配されるかもしれません。放射能が一番の心配でしょう。もちろん、私たちもそうです。最近の放射能の測定値は0,5マイクロシーベルトで落ち着いています。5月3日に、「原発事故と放射能の影響」ということで、県外から医師の方が2名いらっしゃり、道の駅南相馬で学習会がありました。私も行って来ました。国際放射線防護委員会(ICRE)のデータでは、1ミリシーベルト(年間)で、ガンの発生率は2万人に1人増えるそうです。南相馬市の今の数値で計算してみます。0,5マイクロシーベルト×24時間×365日=4380マイクロシーベルト   1000マイクロシーベルトが1ミリシーベルトですから、約4,3ミリシーベルト。多く見積もって、年間5ミリシーベルト浴びたとします。(これは一日中外に出ていたと考えた場合の計算です。)そうすると、先ほどのICREのデータで換算すると、2万人に5人ガンの発生率が増える、ということになります。実際は、一日中外に出ていることはないので、これよりも少なくなるはずですし、講師の先生のお話ではICREは厳しく基準を決めている、ということでした。

一方で、今とても悩んでいることがあります。それは、雑草の問題です。

暖かくなって来て、庭の雑草、畑や田んぼに草がどんどん伸びて来ています。放射性物質のうち、セシウムは土と結びつきやすく、雨が降っても表面に残ったままと言います。半減期も30年と長いです。あまり土をいじるのはよくない、ということで、草刈り出来ずに困っています。雑草を刈ったものを集めて置いておくと、放射能がそこから強く発せられると聞きますし、シートをかぶせてしまうと、シートの中に放射能がこもってしまって良くないと言います。燃やしても、セシウムは消えないので飛んでいく、とも言います。母は、放射能相談窓口に電話をかけて雑草や土をどうすればいいか聞いてみました。しかし返事は、「国でまだ対応が決まっていない」とのことでした。

セシウムのある表面の土を入れ替えるとか、削り取って国などでしかるべき処分をしてくれるなど、早急な対策をお願いしたいと思います。




このページのトップへ