(有)原町美装、事務担当の菅野美紀です。
実は、昨日今日と南相馬市にいます(私と娘は、仙台市に避難していました)。 色々と手続き等あり、少しだけ南相馬に戻って来たのです。南相馬市の放射線量数値は、0.63マイクロシーベルト/時間(14日午後7時現在)。特段高い数値ではありませんが(同時刻の福島市は1.9、郡山市は1.79、白河市は0.73)、娘は小さく影響を受けやすいので、娘は外に出さないようにしたりエアコンを使わないようにしたりと、気を付けての帰郷です。
まずは、南相馬市のハローワークに行って来ましたので、そのことについて書きたいと思います。南相馬市のハローワークは現在、火曜日木曜日のみのの開所となっています。10時から開くので、私たちは、8時半に着きました。するとすでに30人程のの列が出来ていました。10時の時点では、100人近く並んでいたように見えました。駐車場は入りきらず、隣に本屋の広い駐車場があり、そこも一杯に埋まっていました。10時に開くと、どんどん中に入れられます。中にはすぐ受付があって、そこで相談内容を伝えます。私たちの様な事業主の相談や、個人で失業給付をもらう手続きの人など様々な人がいて、相談内容によって待つ場所が違うので、それぞれ「あちらで待っていて下さい、名前を呼ばれます。」という風に案内されました。私たちは、11時過ぎた頃に呼ばれました。30分くらいで、相談を済ませる事が出来ました。ハローワーク内は、座る所もないくらいでした。同じ様に、事業主の人で手続きに来てる人も多いようでした。個人の人は、原発の影響で会社が休業になったりで失業給付の手続きの人、会社と連絡が取れない、とかそういう声も聞こえてきて、皆それぞれ大変そうでした。ハローワークの方も、様々なケースがある中、一人ひとりにしっかりと対応して下さっているように感じました。今回の震災、あわせて原発事故で、多くの人が、会社が、雇用に関して甚大な被害を受けたことを、改めて実感しました。
次に、近所であった悲しい出来事を書きます。私が戻る数日前に、近所のおじいさんが亡くなりました。その方は、夜に風呂場で倒れられたそうで、ご家族が救急車を呼んだそうです。しかしながら、南相馬市原町区は、現在救急医療をやっていません。病院も大分再開してはいるものの、日中の外来のみとなっています。相馬市の公立病院は救急もやっていますが、すでに人がいっぱいで受け入れられない、と言われたそうです。福島医大に行こうかとしたそうですが、「福島市内にある医大病院までは持たないだろう、このまま自宅で看取るしかないのではないか。」と言われたそうです。最終的には、南相馬市内の開業医で、救急はやっていないものの見てもらえることになったそうですが、大変悲しいことにお亡くなりになられました。
他にも悲しいことがありました。原町美装の近所は、田んぼが多いです。例年ならゴールデンウィーク頃に田植えをするので、今頃はその準備の光景が見られますが、何もできない田んぼは草が生えて汚くなっていたりして、悲しい気持ちになりました。
南相馬市での出来事や感じたこと。続きはまた後日。