南相馬市の塗装屋(有)原町美装です。
本日、南相馬市原町商工会議所にて、東電の方がいらっしゃり、中小企業向け補償説明会がありました。
10時からの部と、13時半からの部があり、私は午前の部、主人は午前仕事だったものですから午後の部に出席して来ました。
ここでは、午前の部について書きます。
会場には、座れない方も大勢いらっしゃるほど、たくさんの人が説明を聞きに来ていました。
しかし、説明会の最後には半分の人が席を立って帰ってしまっていました。
東電の話に、がっかりしたからです。
「いつ仮払いがされるのか?」
「補償の範囲・期間は?」
「どのような手続きになるのか?必要な書類等は?」
私たちが聞きたかった質問に対して、東電サイドは「いま、話し合っているところです」「はっきりした事は言えません」「検討中です」の一点張り。
各具体的な質問に、はっきりした具体的答えを聞く事はまったく出来ませんでした。
会社のことで毎日悩み、一刻も早い仮払いが求めららる中、みな、今日の説明会で具体的な方向性が出るのではないか・・との思いで出席しましたが、結局中身がある話は何もなく、いったい何のために今日集まったのか・・苛立ちや落胆する出席者の声ばかりが聞こえて来ました。私もそうです。
南相馬市の各企業、原発の避難指示・屋内退避指示により、甚大な被害を受けました。今もまた、おそらくこれからも、放射能の問題と、そして大きな風評被害と戦っていかなければなりません。
原発事故後の営業損害で、資金繰りはどこも深刻です。補償は一刻も早いものを望みます。
そして、避難指示や放射能の問題により、多くの会社が、人材・顧客・仕事の出来るエリアを喪失しました。長年かけて築いてきたものを原発事故により奪われてしまいました。そしてその喪失は、今だけの問題ではなく、これからもずっと続く損害です。企業形態により、損害内容も多種多様です。東電には、幅広い補償範囲・補償期間を望みます。